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日中韓はひとつになれない


著者 : 小倉紀蔵
角川oneテーマ21
角川グループパブリシッシング 東京 2008
定価 本体705円(税別)










 009で紹介したケント・ギルバートは「日本人と彼らは全くの別物です!」と言いぱなしであったが、だったらこう考えたらどうかというのが本書である。

 結論的には、「東アジア共異体」を作ってはどうかというのだ。「共同体」もいいかも知れないが、「最初の段階としては「東アジア共異体」というまとまりを何とかして形成し、その中で様々な交渉によって徐々にヨーロッパのような共同体の性格を付与してゆく。これが最も現実的なのではないか」と主張する。

 そしてその中心となるのは韓国で、日本でも中国でもないと言う。なぜか、「韓国こそ、東アジアにおいて最もダイナミックな社会変革を続けている国だからである。」

 細かなことは本書を読んでいただきたい。
 示唆に富む本だ。


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